夏の暑さが遠のき、秋の涼風が吹き始め少し肌寒い季節となってきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
先月のイベントとなりますが、秋田県大館市の中心部を舞台に、毎年秋の訪れを告げる大館神明社例祭(おおだてしんめいしゃれいさい)に参加させていただきました。
大館神明社例祭とは、秋田県大館市の中心部を舞台に豪華な曳き山車(ひきやま)と、京都祇園囃子の流れを汲むとされる「大館囃子」が融合した、見ごたえのある伝統行事です。その歴史は400年以上前から続いていると伝えられています。
各町内から奉納される曳き山車の上では、大館市無形民俗文化財に指定されている「大館囃子」が演奏されます。ピーヒャラ、ドンドンと笛、太鼓、鉦の調べに合わせて、艶やかな衣装をまとった踊り手が舞いを披露。その優雅さと、威勢の良い曳き子たちの熱気が大館市内を盛り上げます。
特に宵祭の夜、祭りはクライマックスに向かう中、各講の山車が、市中心部の長倉交差点付近の坂道を一気に駆け上がる「田乃坂越え」は重さ1トンを超える山車を、若衆が「心意気」と「絆」を合言葉に、威勢の良いかけ声とともに曳き上げます。坂を上り切った瞬間の達成感と、それを見守る観客の拍手と歓声は、まさに圧巻の一言。
今回私は曳き子として参加させていただきましたが、子供のころに良く参加していたお祭魂が再び沸き立つような、、、参加している祭り人たちの心意気が心に響くお祭りでした。
毎年9月10日・11日に開催される大館神明社例祭は、まさに街の魂が躍動する二日間でした。豪華な装飾の曳き山車が宵闇に浮かび上がり、400年の伝統を誇る大館囃子が響き渡ります。
次回の開催は来年と先にはなりますが、もし来年にふと思い出していただけましたら、熱いエネルギーに満ちた大館の伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。


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